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「こんなとき私はどうしてきたか」

こんなとき私はどうしてきたか (シリーズ ケアをひらく)
こんなとき私はどうしてきたか (シリーズ ケアをひらく)
医学書院



この本のほうは、「統合失調症をたどる」とは違い、看護師を対象にした講演を収録したもので、専門的だ。

医師向けではないので、素人が読んでもそれなりに理解できる。
けど、看護師としての場面場面での対処の仕方というのは、「統合失調症をたどる」のほうが一般向き。
病気の理解をより深めようというには、悪くはないと思うが。

わたしが読むには、ここまでだと思う。
これ以上専門的な本は、医師でない自分には正しい理解もおぼつかないし、理解したとしても役立たせる機会は来ないと思う。

この「こんなとき私はどうしてきたか」は、補助的に読むにはよかった。
「統合失調症をたどる」で全体的に理解できた。シリーズらしいけれど、とりあえず最初の1冊でもこれまで多くを知らなかった一般人には充分だ。
次に、もうちょっと知りたいなと思ったら、これを読んでもよさそう。
で、たぶん、このくらいでよい。これ以上専門的になると、ついていけない。

自分は看護師ではないので、それほどのめりこまず、さらっと読んだのがよかったと思う。
それは、仕事で日常的に使う知識ではないから、というのもあるが、誤解をしないためにもよいと思う。
頭でっかちになると、「本にこう書いてあった」「そうか、これが本に書いてあったあれか」となんでもわかったような気になってしまう。
実際には、病名は同じでも人それぞれ症状、程度、合う薬、合う医師など、違うはずだ。どんな病気だって、多かれ少なかれケースバイケースなところがあると思う。頭だけで理解したつもりになっていると、なんでも画一的に自分の知識に当てはめてしまって、間違った結論を導き出す。また間違った対処をしてしまう。
――と、わたしは思う。


なるほどな、と読むのはよい。
実になるだろうと思う。


でもわたしのような一般人は、経験によって幅や深さが増していくことはないので、信じすぎ、固まりすぎたりしないよう、さらっと読む程度でよいと思う。



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