Bittersweet Maybe

ただの日記を予定しています。金曜更新のつもりでいます。それ以外の曜日に小さな日記を書くこともあります。

なんとなくいらだつこと(シリーズ:仕事)

わたしは昨年まで、この職場でフリーな立場で仕事をしていた。
今年4月から、契約社員的に働いている。

わたしが昨年までしていた仕事は、簡単なものからちょっと難しいものまで、バリエーションがある。

簡単なものは、今年担当する人が決まった。
正社員的だった人で、定年後は契約社員的になり期間全う、ついに本当の定年になった人だ。
正確には、半年空けてまたやりたいと言えば、契約社員的契約をまた一定期間結んでもらえる。この制度になってまだ何年も経っておらず、またやりたいと申し出た人はまだいない。この人が第1号にならないとは言えない。

場つなぎとしてはよいでしょ、と言いくるめられたように見える。半年という中途半端なところで契約を迫られるのは、組織としては困るから。
で、一年経ったときまたやることになったら、適当に誰も行きたがらないポストに配属されるとか。だっていつまでも更新されたら、後がつかえてしまうもの。定年者は毎年出るんだし。

この人の契約社員的ポストが一時空いたので、わたしはそこに収まった。

偉い人たちとしては、この程度の場所に大御所がいると、改革や変更がしにくくて困る。
それでわたしが雇われた。今の偉い人が、改革をしたがっているのだ。

だからこの人は、ときどき職場にやってくる。
わたしがかつてしていた仕事のために。

そして人に言っているのが聞こえた。
「やってくれって頼まれて」

簡単なのだけじゃん。
そんなの、誰だってできるよ。
あんたが元正社員的でなかったら、やれないよ。





そして難しいものの実施日が近づいてきて、どうやら担当する人はなかなか見つからないみたいだった。

あれはこっちの部署になんとか割り振り、あれはあっちの部署になんとか割り振り、たらい回しで行われているらしい。

そして今回、あっちとこっちの人で半分ずつやるというものも出た。
半分ずつって・・・・・・

そこで、その人たちに昨年までどんなふうにやっていたか、話をしてくれという。
今や組織のちっぽけなネジ。断ることはできない。

「このテキストは分量が多いので、日数からいって全部はできません」
「ですが、簡単なテキストとなると、いいものがないのでこれを使っていました」
「大切なところをしぼって、そこだけ覚えればいい、このテキストは実際に業務で使うときの参考書、リファレンスのように活用してください、と伝えて進めていました」
「このテキストは作業部分が少ないので、自分で問題を作って、実際に作業してもらっていました」

うんぬん、とひととおり説明したところ、2人のうち1人が言う。
「その問題というのがあったら、もらえますか」



それは、わたしがまだここの契約社員的スタッフになる前に作ったもの。
本来はわたしに帰属するものだ。
今年、ここでの勤務時間に作ったものは、この組織のものかもしれない。でも去年以前のものは、渡す義理はないと思う。

しかしそこで断るというのも、小さなネジとしては迷うところだ。

さらに、その人は次のもっと難しいものもするのだという。
「その内容は、以前はプロ向けの難しいテキストしかなかったが、今は簡単なものがある」と教えてあげる。

すると、「その本を持ってきてもらえますか」と言う。

それ、自腹で買ったものなんですけど――

それは同席していた偉い人が「それはまた、こちらで用意しますから」と言ってけりがついたが、さすがに本は断りたかった。断るということをしなくてすんで、よかった。




簡単なものをする人の日が近づいた。

「今日からなのよ」とまた昔の古巣にやってくる。

「これこれこうで、いろんな人が来てて大変よ」――ずっとやってたよ。
――わたしもその大変さをちゃんとさばいてたよ。
「○○さんスペシャルで」と誰かに言われてる――ちょっとやれる人なら、誰でもやれるよ。

わたしがやりがいを感じていたものが、奪われていくように感じているときに、たまたま聞いたので、なんでもない言葉がザワザワした。


いつか慣れるのかな、自分が「水呑み百姓」になったのだということに。
ちゃんと、何も感じないようになれるのかな。





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