Bittersweet Maybe

ただの日記を予定しています。金曜更新のつもりでいます。それ以外の曜日に小さな日記を書くこともあります。

階級差について、建前とホントのところ(シリーズ:仕事)

何度も何度もそればかり言ってる気がするけど、いつもすべてはこの話から始まる。

わたしは正規雇用ではない。
契約社員的スタッフで、これは非正規雇用である。「1年契約で、更新の可能性あり」という、どこにでもある「こちらが雇いたい限り雇い続けるけど、要らなくなったら更新しないよ」というやつ。

昇給、昇級、正社員登用の可能性、退職金、なし。

パート的スタッフさんにはない特典もある――それが特典であり得るかどうか疑問なものもあるけど。
パート的スタッフさんにはある自由はない――たとえば、どれほど給料が安くても副業はできない。



ある日、メールが来た。
正社員的スタッフと契約社員的スタッフは全員受け取った。(パート的スタッフにはメールアドレスがない。これもどうやら契約社員的スタッフの特典らしい。)

セーフティドライブトレーニングのお知らせ。
いついつそれがあるから、運転に自信がないとか、ペーパードライバーだとか、そういう人はぜひ受けてください、という話だ。

へぇ~、受けたいな!

わたしはペーパードライバーだ。
今さら公道で練習なんて無理、というペーパー歴。もともと自在に運転できるほどにならないまま、ペーパーの道をまっしぐら。
しかしこれ以上年を取る前に、ペーパーを脱しておかないと、年を取ってからは無理だと思う近年だ。
ペーパードライバー講習を探してみたこともあった。うーん、4万とか5万とかかかるんだなぁ。
で、断念した。「いつか受けよう」と思って、そのいつかがまだ来てないということだ。

へぇ~、ここでそんなことをやってくれるのか。これは得したなぁ。
高いお金を払ってペーパードライバー講習になんて、もうこの給料は永遠に無理だもんなー。

申し込みたいとは思ったが、締切までまだ日があったし、様子を伺ってみることにした。
同じ契約社員的スタッフの人に聞いてみたら、「私も受けたいと思った」と言う。いつも運転してるけど、自信がないそうだ。

でもよく見たら、時間がとても短いのだ。
「もしかして、これって、運転を教えてくれるというより、運転のコツを免許更新のときのDVD上映みたいに見せられるとか、そういうことかな?」という疑念が浮かぶ。
それなら役に立ちそうもないなぁ~

なんて話していたら、偉い人がやってきた。

目の前の若い男性正社員的スタッフに、「××さん、受けるでしょ」と冗談風に言っている。
××さんは、「僕は受けなくても大丈夫です」と答えている。
「AさんもBさんも、若い人は皆受けるよ。××さんも受けることになってるよ」
「いや、ホントに僕は大丈夫です」
「遠慮しなくていいよ」
「いや、ホントに、大丈夫です」

その後も笑いを交えた会話が続いた。
この会話の前半、わたしともう一人の契約社員的スタッフの人は、半分話に参加するかのように聞いていた。偉い人が正社員的スタッフと話をしているのだから、会話に加わったというほどの突っ込み方ではなく、興味を持って聞いている、冗談には笑いの合いの手を入れている、という感じ。
「受けてみたいですよね」「私は運転に自信がないし」というくらいの会話は、自分たち同士で交わしていた。

――でも、わたしたちには「受ける?」という振りはない。絶対聞こえていると思うけど。

そのうちにだんだんわかってきた。

このセーフティドライブトレーニングは、正社員的スタッフ対象のものなのだってことが。
社用車を今後運転するかもしれない、若手の正社員的スタッフ。運転のうまい下手は関係ない。

契約社員的スタッフにも案内は同様に送られていて、ぜひ参加してね!風に書いてあるけれど、参加することは期待されていない。
実際のところ、参加しないことが望まれている。

ああそういうイベントだったのね、とわたしともう一人の契約社員的スタッフは話から退いていった。
時間が短いので、どうやら免許更新時の研修みたいなDVD鑑賞と試験場の教官の訓話っぽい感じだな、と思って迷い始めていたけれど、迷うなんておこがましかった。そもそもお呼びでなかったのだ。

ああ、こういうの、めんどくさい!

正社員的スタッフ対象ってハッキリ書いておいてくれればいいのに。
こっちで「ああ、これは参加することを求められているんだな」「これはお前たちは申し込むなよっていうものなんだな」と暗黙の何かを読んで判断するなんて、時間の無駄。

まあ、組織の理論にしてみれば、労働階級の時間など貴重なものではないのだから、どれほど無駄にしたっていいのだろうけど。
そんな無価値な時間はいくら使ってもいいのだから、「差別なく、平等に扱ってやってるんだぞ」という建前を作るほうが重要なのだろう。

いや、もう、ホント、あほらしい。


こういうことは、これまでのたった2ヶ月半でいくつもあったが、もう忘れたことも多いので、本日はここまで。





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