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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

最初の1ヶ月の日記(シリーズ:仕事)

この日記は、別ブログ用に書いたものだ。(だから丁寧語な語り。)
書いたはいいけど、いざ載せる段になったら、ちょっと語りすぎかなと思えてきた。
Sweetな自分を演出している(というか、ネガティブ面を控えめにしているというか)、まあ、そういうブログなので。


でも語って吐き出したかったから書いたので、ここに転載する。
Sweetな別ブログは、もっと穏やかに書き直した。


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わたしは丸11年と6ヶ月、この職場で働いてきました。
2つ3つ仕事をかけもちしていて、「職場A」だった頃は、年間の3分の2くらいだったけど。
でもパート的スタッフとして働いている方たちは、月に10日~15日くらいの勤務だから、そういう人たちと比べたら多かったと言えるかな。

その間に、自分のテリトリーの外にも知り合いができることがあり、その関係は大切にしてきました。
フリーランスとして働いてきたから、どこで何が役に立つか分からないと思ったからです。

契約社員的スタッフになって、わたしは週に5日、働くことになりました。

決して昇給も昇級もすることがなく、正社員的スタッフになることもありません。
1年契約なので、空きポストが必要になったら(たとえば正社員的スタッフの定年後の契約社員的ポストが足りないとか)、あっさり切られてしまうかもとも言われています。


それでもパート的スタッフの幾人かは、なりたいor自分がなれるはずと思っていたと、こっそり聞かされています。


ちょっと不安の中で始まった4月でしたが、みんな大人だから、そんなことは表面には出しません。
ニコニコ笑顔で接してくれます。


でも、どういう経緯でこんなイレギュラー人事になったのか、根掘り葉掘り聞かれはしました。(上のほうの誰かに気に入られているのか、採用試験もたいしてなく入ったのかっていうようなことを聞かれたこともありました。)
それに、笑顔で接してくれるけど、『仲間』にはなれませんでした。


まあ、短いパート的スタッフさんでも7~8年はいるという、固まったパート的&契約社員的たちなのです。(正社員的スタッフは異動があるので、長くいない人のほうが多いです。長くいるってことは、何らかの理由でそれ以上の出世が望めない人か、定年後の契約社員的スタッフです。)


仕方ないよね・・・・・・と時を待つことにしました。




その頃はわたしも、新しい仕事内容を覚えることで手いっぱいでした。

当然ながら、日々は動いていく中で覚えるのですから、体裁を保つのも気を遣います。
スタッフルームでなら、新人らしくあたふた、どたばた、何も分からず途方に暮れていても気になりません。当然だと思うし、そのほうが可愛げがあるじゃないですか。


体裁が気になるのは、現場にいるときです。
先生と生徒みたいな関係にある中で、たくさんいる生徒的利用者さんたちの見ているところで、仕事を教えてもらわなければならないからです。
無理に威厳を保とうとしすぎると、逆効果で中身がないのに威張ってる人みたいに見えそうです。
でもあまり途方に暮れてばかりいたら、「この人に自分をまかせて大丈夫かな」と思われてしまいそうです。


たまたま、わたしにいろいろ教えてくれた正社員的スタッフは、若くて昨年度入ったばかりの人でした。
「自分も去年、覚えるのがすごく大変だったので」と、嫌な顔をせず教えてくれます。
それに自分のコツメモみたいなものも、惜しげなく渡してくれます。


本当に、この人がいなかったらどうしていいか、分からなかったでしょう。


わたしの前任者というのは、正社員的スタッフだった人で、定年後に契約社員的スタッフになった人でした。正社員的スタッフは、定年後は「×年」という決められた年限まで契約社員的スタッフとして働くことができる仕組みです。
新人だったこの正社員的スタッフさんは、ベテランのその方の下で学ばされていて、細かいルールや仕組みやマニュアルを覚えるのが大変だったと、実感したばかりだったのです。


これはわたしの運が良かった――新人さんは他の部署にもいますが、見渡すと、あの人だったらわたしは無理だったかもな、という若者もいます。
自分の幸運に感謝しています。




でもこの若い人は、あと1~2年もすれば確実にどこかに異動していくでしょう。

わたしがずっと一緒にやっていくのは、わたしが配置された①グループのパート的スタッフ、『カトレア』先生。
(お顔は(失礼ながら)ゴージャスでも美人型でも全然ないのですが、話し方とかふるまい方とかがすごいんです。華族かお公家さまかというような雲上人のお知り合いに憧れて、感化されておられるのだとか。ご本人曰はく「わたくしなどその方に比べればもう全然で、生まれもド庶民ですし」と。本当にそうだとしたら、イミテーションゆえのハデバデしい輝きに満ちているということなのでしょう。なんというか――過剰なほどの上品さ、違和感があるほどの華やかな立ち居振る舞いです。)


わたしはこの方とうまくやっていきたいと思っていました。
とにかくわたしは、自分と関わることになるパート的スタッフさんと、なんとかしてうまくやっていかねばと思っていました。


でもかなり難しいかも――


悪い人ではないのですが、悪気が無くても困った人っていますよね。


最初は少しずつ慣れていけばと思いましたが、たぶんそれはダメだと気づきました。
この方の中には、ハッキリしたご自分のランキングがあって、わたしの前任者のことは神のごとく崇めていたようです。でも②グループの契約社員的スタッフのことは、馬鹿にしています。③グループの契約社員的スタッフのことは、自分より上だと尊敬しています。パート的スタッフも、この人はこう、あの人はこのくらい、とハッキリ自分との上下や受け入れ具合が決まっていて、一度決まったら、もう二度と崩れないようなのです。


最初が肝心で、ここでカトレア先生に上に立たれてしまったら、永遠に「わたくしが上位」と位置付けられてしまい、やりにくいことこの上ないのは目に見えています。
だって、立場的にはわたしのほうが上になってしまうので、上からの指示で物事をするのと、カトレア先生のお気に召すように配慮するのと、間にはさまれたらうんざりするに決まってます。
誰が上、下というのをハッキリ打ち出さなくても、あうんの呼吸で協力しあったり、我慢しあったりするという、日本人的やり方は通用しなさそうです。



なんといってもやりにくいのは、カトレア先生の感情の起伏が激しいことです。
それが表に出てしまうので、こちらはそれに振り回されて、右往左往してしまいます。


穏やかに話していたと思ったら、「でもこういうときはこうしていただかないと、こちらが困ってしまいます」と言い出し、だんだん激してきて「でもこうしていただかないと、これこれこうなりますから」「後からいろいろあると困りますから、正直に申し上げておこうと思って、こうしていただかないと」「ではどうしてできないんですか!? 逆にお伺いしますけど、何か理由があるのでしょうか!!??」「やっぱり、なんとかでかんとかですから!!、こうしてああして!!、こうでないと!!、こちらが困るんです!!!」
それにびっくりして、「とにかく時間をください」と納得してもらうのが精いっぱいで、あれこれ考えて「じゃあ、こうしたらカトレア先生も承服してくれるかな」と、根回しや調整までして、「カトレア先生、あの件ですが」と切り出してみると、「あれは、わたくしも落ち着いて考えてみると、おっしゃることもわかりますので」――もう結構です、という。
わたしはそこまで行ったことがまだありませんが、正社員的スタッフでさえそういう経験があるといいます。



・・・・・・ここまでで、1ヶ月は終わりです。
明日に続きます。




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