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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

「副業させろ」(シリーズ:仕事)

4月から新しい立場での仕事が始まった。
窮屈になることは覚悟していた。制限が多いことも覚悟していた。

若干予想外というか、特に考えてもいなかったのは、「副業禁止」という規定だった。

副業をするつもりだったわけではないので、気にとめていなかった。
だって週5で仕事しながら副業なんて、わたしのような怠け者には無理でしょ。

でもなんとなく、これまでの講習会みたいな仕事ができなくなるのは残念で、(同じような仕事でも「質問に答える形式」オンリーなのだ)、昔みたいな土日の講習会なんていうのがあったらいいのにな、と思っていた。
もう土日の講習会なんていうのがある時代ではないので、そういうところで経験を積むってことができなくなった。

そうはいっても、それは「もうそういう形式で仕事をすることはないんだなぁ」というだけのことであり、そういう仕事を探してでもやりたいと思っていたわけではない。
それにとにかく、応募して面接に行った時点までは、気にしていなかった。

面接で、わたしが複数の職場をかけもちして経験を積んできたということに対して、「今後は副業はできなくなりますが、よろしいですか」と聞かれた。
「われわれは公務員のようなもので、この仕事は社会的責任も大きいものですから、副業は禁止なのです」と大風呂敷を広げるような言い方をなさっていた。

したいと思っていたわけではないけれど、そんなふうに注意喚起されてみると、どうなんだろなと不安に思うこともあった。

たとえば、このブログでも以前に書いたけれど、電子書籍の個人出版をしてみたかったことについて。
新たな仕事が始まる前に、小さな自己実現としてどうしてもやっておきたかったことだ。
もちろん、ミニマム読者数のミニマムブログで「このブログに書いてたことを本にまとめました」と書いたからって、続々買ってくれるわけはない。
今のところ有料で売れたことはない。たぶん今後もない。
だから心配はないのだけれど、もし誰かが100円だからいいか、と買ってくれたら?
それって、副業になるの?
そもそも値段がついているものを出版すること自体、1冊も売れてなくても副業ということになる?

じゃあ、昔はやったYahooオークションは?
背どりは?

わたしはどちらもやったことはなかったけれど、Yahooオークションを頑張ってやっている人と一緒に仕事をしていたことがある。
自分のものを売るだけでなく、知人のものも売ってあげていた。
綺麗に写真を撮って、アップして、売れたら発送して、と面倒な作業が多いだけに、手数料50%で受け付けていると言っていた。
それだけでなく、フリーマーケット巡りをして、いいものがあったらゲット。それをオークションに出品する。
時には100円で買ったものが1000円で売れたりするという。

その人がどれだけ稼いでいたか知らないが、もしそれで十分な収入があったら? それは雑収入?

でも、たまに土日の仕事で経験値を高めたいと思ったら、それは副業?

副業をしたいというわけではないけど、「やってはいけない」と言われると気になる。
あまのじゃくなのかもしれない。





さて――

早かったといえば早かったし、「え、まだそんなもの?」という気もするが、2回の給料日が過ぎた。

で、思った。

「少ないな」

契約社員的に就職を決めたとき――応募を決めたときから、給料額は分かっていた。
ハローワークの人がある案件を勧めるときに、「こちらはどうですか? お給料はかなり少ないですけど」と言っていた額より、5万円も低い額なのだ。
でも安定がほしいと思った。少なくても慣れた職場がいいとも思った。

でももらってみると、本当に少ない。

しかも正社員的立場ではない。
つまり、これから先20年、運よく契約を更新してもらうことができたとしても、金額は1円たりとも変わらないのである。
他の会社の規定は知らないが、ここの契約社員的スタッフは、永遠に給料が変わらないことになっている。

昇級はもちろん、昇給もいっさいない。
びた一文ない。

同じ部署の契約社員的スタッフ――奥さんとお子さん2人の家庭を持つ男性、このお給料で生活を賄っているのかな? できるの?? それともご実家が裕福で、同居?

そんな余計なお世話な考えが浮かぶほどの額なのだ。
22歳ならいいかもしれないが、(それでも決して多くはないと思うが)(いや、もし大卒の給料だったら、少ないほうではないかと思うが)、これ、旦那さんがバッチリ働いてくれてる家庭の奥さんでもなければ、働けないのでは?

うちは夫が家事をある程度やる(ほぼごはん作りで、掃除など全然だけれど(わたしも全然なので、うちは片付いていない))。その代わり、わたしも大幅に生活費を出す規定である。
全額出すわけではないのだけれど、この給料額では苦しい。と今更実感。

ほんのちょっとでも何かがあると、きつい。
たとえば、「服を買っちゃった」「遠方の知人におみやげなどを送った」「実家に帰った(交通費+おみやげ代+滞在中の出費)」――こんなんで、もうあっぷあっぷ。

Iと一緒に行くからとお金のことは気にせず行った旅行、4月1回と5月1回は、これまでの余剰金から捻出。
給料からはとても出せない。

そうか、こういうことのためにボーナスというのを使うのか。

ちなみにボーナスは、年2回。1ヶ月分ずつ。
でも50万の月給の人の1ヶ月分は50万だが、20万の月給の人の1ヶ月分は20万だ。

そうすると、このお金であれこれまかなうとすると――
たとえば、半年分の「服買っちゃった」や「靴買わなきゃ」、Iとのお出かけ、お年賀・お歳暮的贈り物、など。

それで終わってしまう。
残りを何年か貯めておいて、ようやく「エアコン(でも冷蔵庫でも)がもう古すぎるんだよな、買い換えなきゃ」の出費ができる。

じゃ、老後の貯金なんてできないじゃん。





わたしは今、マイナス残高を持っている。
なけなしの貯金をなくしたくなくて、貯金を取り崩すのではなく、マイナス残高で対応したのだ。
すぐになくせないマイナスなら、利息がかかってしまうから、取り崩すほうがいい。けど、とりくずしたら二度と貯められないに違いない。

ところが給料が少ないので、マイナスがゼロになるのはずいぶん先になりそうだ。

1年経っても500円にもならないはずなのだが、できれば早くなくしたい。

んー、どうしようもないな、この額じゃ。
夜とか土日とかに期間限定でアルバイトでもしなきゃ、厳しい。

そうは思っても、たぶん実際にはやらない。めんどくさがりだから、よほど切羽詰まらないとやらないと思う。
やらないのだけれど、でも窮屈に感じる。「やろうと思っても副業禁止だからできないんだよな」

こんな少ない額で、上がることもないんだから、それで偉そうに「公務員と同じで」「副業禁止なんですよ」みたいなことを言われても。
あなたがた昇給もあり、もともとの給料も高い正社員的な人たちはそれでいいでしょうけど。

この職に就けたことを名誉に思って、副業せずに業務にまい進する――のは、ちょっと・・・・・・厳しい。




ああ、つまり、



給料少ないんだから、副業させて!!!




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