2024.05.05|GW第2部:お菓子と麦酒
2つの連休に分かれていた2024年のゴールデンウィーク。第2部となる後半の連休では特に出かける予定もなく、家飲みと近所の角打ちだけに終わった。その中で、この日だけ外に出かけていった。
何もイベントがない連休というのも夫婦としてどうなんだろう? もし外に出かけるとしたら、最終日ではないよな(最終日に疲れることをして、翌日から週が始まってしまうというのは自分にとって負担が大きい)。
そうすると、次はどこに行くか? 何をするか?となるのだが、夫はあまり考えない。行きたい場所やしたいことがあれば時期を選ばず言う・する、「連休だから」「(何らかの)アニバーサリーデーだから」という理由で何をしたいか聞くと思いつかない。
しかし、わたしにも何か素晴らしい企画を思いつける能力はない。
そういえば、ずっと以前に友人のおかげで知ったステーキ店が行けそうな範囲にあることを調べたっけ。その話をして、「行ってみようか」と言いながら行ったことがない。
それにしようか。
せっかく行くから、わたしはタルトのお店に行こう。
好きな店だが、なかなか行かない。休日しか営業していないことが一番の理由。近所に住んでいたらタルトの持ち帰りだけでも利用できて有難いのに。
この日、わたしはひとりで家を出て、『お菓子と麦酒』に向かった。サマセット・モームの小説から採った店名だというが、その小説を読んでいない。
明るく晴れた日で、駅前の神社に軽くご挨拶をしてから店に向かった。これは『お菓子と麦酒』に行くときの習慣になっている。
タップマルシェの4種類から何を選んだか分からない。メニューの写真を撮り忘れている。
おつまみにナッツがついてくるのが嬉しい。
タルトは2種類あり、どちらもいただくことにした。
ひとつめのタルトと一緒に『Hobo Brewing』〈ICO ICO〉、これはシュヴァルツだった。黒ビールの中でも出会うことが少ないスタイル。ABVは4.5%と低く、気軽に飲める。
ふたつめのタルトが届いたので、もうひとつビールを選ぶ。『奈良醸造』〈SIDE
BY SIDE〉ABVは5.5%、IBUは42。
お店の可愛い店主さんが、ビールの紹介カードを作ったと言って渡してくれた。わたしは片付けや掃除が苦手。こういうものを持ち帰ったとき、どこに置いておけばいいかうまく決められず、いつ処分したらいいかもうまく決められない。躊躇して、「整理が苦手だから」と遠慮すると、「要らないですか?」と可愛らしく言ってくれたのでいただいておいた。
とりあえず写真フォルダに整理しておこう。
最後にもう1杯飲んで帰ることにした。
『奈良醸造』〈MATCHSTICK〉。スタイルは、UNTAPPDでは「Other」となっており、店主さんからいただいたビールカードでは「CHOCOLATE BEER w/ CHILI」と書かれていた。
店主さんが「開け方、大丈夫ですか?」と聞いてくれて、わたしは「たぶん大丈夫です」と答えた。こぼれずに入れられるかとか、そういうことかと思ったのだ。しかし、考え直し、せっかく言ってくれたので「お願いします」と缶を渡した。
すると、店主さんは缶を激しく上下に振り、プルタブを開けると缶をさかさまにして一気に注いだ。
これは予想外。失礼しました、大丈夫じゃありませんでした。
グラスに泡がいっぱいに満ち、それが下の方から次第に液体に変わっていった。
このビールはナイトロネーションだった。オール泡の状態で提供され、下から徐々に液体に変わっていく。
店主さんとナイトロの話をして、松本の『Bacca Brewing』とその帰り道の『ISANA Brewing』で飲んだことがあると言い、新宿に講座に通っていたときカフェでナイトロのコーヒーを飲んだのがナイトロ初体験だったことも話した。
店主さんとは他にお客さんがいないときにビールの話をすることが何度かった。それでクラフトビールをよく飲む人だと認識されているようだが、「よく飲む人」であって、「知識のある人」じゃない。缶のナイトロの注ぎ方など分からない。やってもらってよかった。
すごいなぁ、ナイトロのビールを缶にできるんだ!
見た感想。やはり、BaccaやISANAで飲んだナイトロのビールは泡がもっとクリーミーで、消えるまでに相当な時間がかかった。だから泡のビールとして楽しめる。
Baccaでは、お店の方に「泡がおいしいので」と注意されたくらいだ。(ゆっくり液体になっていく様子を動画や写真に撮りたくてぐずぐずしていた。)
この日は、泡がほとんどなくなりそうになってから飲んだ。せっかく泡泡に注いでくれたのに。申し訳ない。
さて、そろそろ、夫とステーキを食べるためにお店を出よう。
ごちそうさまでした。
可愛い店主さんが「お店の栓抜きを作ったんです」と言っていたので、手に取って見てみた。しっかりしていそうだし、色が綺麗だったのでひとついただくことにした。以前、『吉備土手下麦酒』で買った栓抜きとまったく同じ形に見える。
あの栓抜きも意外にしっかりしていた。持ち歩き用に小さく造った栓抜きはなかなかしっかりしたものがなく、使う時苦労したり、使ったら曲がったりすることが多かった。
同じ造りだけに、吉備土手とここの栓抜きは重宝して使っている。わたしの一番のお気に入り、カード型のVECTOR BEERの栓抜きの次に良い。VECTOR BEERのものはもう手に入らないので、普段持ち歩くのはこれにしている。
夫と待ち合わせてステーキを食べる。気に入ったようで、よかった。
家に帰って、夜に家飲み。
『宮崎ひでじビール』〈Miyazaki Grapefruit Hazy IPA〉と『RISE & WIN Brewing』〈Kamikatz Morning
Summer〉という初夏の組み合わせ。
どちらもフルーティで夏らしく、おいしく飲んだ。好み。
そして、〈SUMMER FAN〉のバッジが出た。Summer Beerを5種飲んだら出てくるそうだけど、サマービールってどういうものだろう?
このバッジはのどかな絵柄でお気に入り。
Summer Fun
It's time for
Summer! It's that time of year where you hit the beach and crack open your
favorite Summer brew! That's at least 25 different Summer beers! Try 5 more for
Level 6!
夏が来ました!ビーチに行って、お気に入りの夏のビールを割るのが一年のこの時期です。これは少なくとも 25 種類の夏ビールです。レベル6まであと5回挑戦してください!
最後に『Baird Beer』〈Jubilation Ale -ジュビレーションエール-〉。本格的に夏が来る前に、冬のビールをお片付け。
ピクミンブルームはずっと続けている。風変わりなキノコを倒す5月。
明日で連休も終わり。いつもながら、早く感じるし、「充実していたかというとそうでもない」という気分。
充実した休日など、この年になるともうないのかもしれないな。



