2023.08.08|明日、どこ行こう?② ワイン?
もうひとつ、「こんなところにこんなお店なかったな」という新しいお店を発見していた。ワインのお店らしい。
ビール党のタカさんは、ワインも飲むかなぁ? LINEで聞いてみると問題ないとのこと。「ワインは翌日頭が痛くなるので飲まないだけで、飲めないとか嫌いだというわけではない」ということらしかった。
この答えはちょっと考えてしまう。
わたしは日本酒を飲むと翌日ひどい二日酔いになることが多いから、避ける傾向にある。日本酒を飲みに行こうと誘われると、「うーん、日本酒かぁ」と少し躊躇する。タカさんも「うーん、ワインか」とネガティブな思いを感じながら、合わせてくれているのかも。
しかし、わたしも結局、「まぁ、日本酒は量を飲まないように気をつけよう」「少量でもダメージがあるというのではなく、日本酒を飲み過ぎると他のお酒を飲み過ぎたときよりひどい状態になる、ということなのだから」と考えて誘いを受ける。タカさんも同じかも。
他に目新しい店というのが見つからないので、下見をして悪くなければ軽く寄ろう。
小皿料理とワインの酒場だと書いてある。軽く飲むのに適しているかも。タカさんがワイン好きでなくても楽しめるかもしれないな。
店内は木を多く使ったナチュラルな感じだった。壁、テーブル、椅子。お店が一軒家みたいに見えるので、工夫した内装なのかもしれない。
お店の方に聞いたところ、新しいお店ではなく、以前は駅の反対側にお店があったそうだ。しかし、再開発のために移転を余儀なくされる。それからコロナ禍も来てしまい、ようやく新たな場所を見つけたので店を再開できたのだということだった。
ひとりなのでカウンター席に座ろう。お店の方は、お客さんもまだあまりいないので、テーブルにどうぞと勧めてくれたが、カウンターでいい。明日があるから長居予定ではないし、注文しやすい。
グラスは590円~790円。リーズナブルだ。デキャンタ―が2000~3000円。ボトルが3000~3900円とこれも頼みやすい金額。これなら気軽に飲める。
赤と白が4種ずつあり、ORANGEと書かれた1種もあった。興味深い。
まずオレンジから飲みたい。赤ワインと白ワインはもちろん飲んだことがあるが、オレンジワインというのは聞いたこともない。
南アフリカの〈ハミングトゥリー シュナンブラン〉というワインだった。
________________________________________
ブドウを種と皮ごと漬け込んでつくる流行りのワイン。フレッシュでドライな柑橘系の果実味、優しいタンニンと旨味。どの料理にも合うオールラウンダー!
________________________________________
テーブルに置かれたワインは、確かにオレンジだ。白ワインのように透き通っている。つまり、完全な透明ではないが向こう側が見えるような感じ。でも色は濃くて、赤みがかっている。だけど赤ではなく、何色かと聞かれたら「オレンジ」と答えるだろう。
綺麗だなぁ。
お通しに小さなキッシュを出してくれた。ワイン酒場のお通しらしいな。
下見なので、何か料理を試してみたい。
普段見かけないようなものがいいな。
フルーツがあったので、フルーツを注文。厳選されたフルーツで、説明してくれた。なるほど、ワインだったらこういう料理の選択肢もあるね!
合わせるワインは勧めてもらったと思う。ハンガリーの〈シャトーデレスラ トカイ〉にしたかな。(たぶん)
トカイは、意味は分かる。トカイ地方のことだよね。トカイワインはその地方の独特の気候によって産み出される。ルイ14世はトカイワインを「王のワインにして、ワインの王」と言ったそうだ。
赤も1杯くらい試してみたい。料理は何を合わせるか、黒板を見て悩む。
悩んだのは、「何にするか」ではなく「これにしたいけど、ひとりで食べていいのかなという値段」ということ。
けど、やっぱりそれにしよう。後悔しないように。カンガルーの肉だという料理だ。爽やかなフルーツソースでいただくのだそうだ。
赤ワインとカンガルー肉のたたきみたいな料理がやってきた。
ワインもおいしかったが、このお肉料理は素晴らしい!! 量を考えると高く感じるだろうが、明日も絶対食べるべき!
わぁ、これは食べて正解だったなぁ。もったいなくて、ゆっくりいただいた。赤ワインとの相性も最高に良い。ベリーソースがまた合うのだ、このお肉。堪能した。
あまりおいしかったので、調子に乗ってしまい、白ワインと白に合う小さな料理をお願いする。茶碗蒸しに似た可愛らしい料理だった。
調子に乗りすぎて、さらに白ワインを1杯頼み、デザートをいただく。ワインとちょっとした甘味も合うな。甘いジェラートやケーキなどでなく、合うものを選べばスイーツに白ワインて、いけるんだな。
下見のはずが、ワインも料理おいしく、居心地もよかったので長居しすぎた。また、飲み過ぎ、食べ過ぎた。散財もし過ぎた。
ごちそうさまでした。
明日はケイさんとタカさんとカンガルーのお肉をいただこう。
End.
