おみくじ(ある意味シリーズ:翌4月からの仕事)
おみくじなんてまあ、本当にご神託というものでもない。たぶん。
だってどこかが作ってるものなんだろうし、作ってる会社にしろ、依頼しているかもしれない神社の人にしろ、人間である。
神様の言葉が本当に聞こえて「こういう文章のおみくじを作ろう」というわけではない。たぶん。
しかしわたしはおみくじが好きである。
それ自体は既製品であっても、そのときわたしが自分の直感や霊感や気分によって選んだ一枚が、わたしの運勢を表しているかもしれない、という気がするからである。
――いや、まあ、その、「本気で信じてる!?」と聞かれたら、気恥ずかしくて「気分だよ気分」と答えるけれど。
不思議なことに、ここ半年ほど、おみくじはとても納得で、またどこで引いても同じような内容のときもあった。
職場Bをリストラされることになった頃は――
A神社 凶 八方ふさがりの行き止まり気分
どんなに心を尽くし、手を尽くしてもかなわないこともある。
神仏を尊び、心正しく明るく過ごすべし。
秋が深まってくる頃から冬にかけては――
B神社 吉 くもったそらもはれわたりてつきのいづるごとくなり
このみくじにあたる人は、おいおい時が進むにしたごうてよき方に向うべし。
この時をはづさず勉めはげむべし
C不動 吉 運気盛にして事をなすによろし
されど万事細やかにきをつけて一度おもい定めたることは わきめもふらず
一心になすべきなり何事も成功すべし
D寺 吉 実力を蓄えて明日の進出にそなえる時。
せっかちに事を運ぶと失敗に終わります。
この際は大いに欲張って学問、芸事などを身につけるとよい。
E神社 吉 願望は心長くして騒がねば時いたりて叶う
なにごとにも心動かず常業を守ってゆくときはおもいがけぬ幸をうることあり
いろいろと迷うときは人にたぶらかされて身のおき所にも苦しみます
そしてついに、職場Aを常時の職場とすべく動く直前――
F神社 大吉 いそしみししるしはみえてゆたかにも黄金なみよる里
する事なすこと幸いの種となって 心配事なく嬉しい運ですから
わき目ふらず一心に自分の仕事大事とはげみなさい
願望は のぞみのままです 人の言葉に迷うな
結んで帰ろうと思ったら、「今日引いたおみくじは持ち帰り、次回おまいりのとき結んでください」と書いてあるので、これほどの内容だから持ち帰ることにした。
いったい次はいつ行けることか分からない――この神社は自力では行けない場所にあり、誰かに車で連れて行ってもらわなければならないから。
そういえばこの15~17ヶ月ほど前、どこでおみくじを引いても「今は動かぬが吉」「おとなしく努力を続けるべし」というような内容で、ガッカリしていたことがある。
転職したいと思っていたり、でもなーと迷っていたり、そうはいってもやっぱり辞めたいと思っていたり、今の職を続けながらでも何か打って出たいような気になったり、悩ましい時期だった。
おみくじ内容はよく写真に撮るけれど、そのときはガッカリしすぎて撮っていなかったようで、いくつ引いたか覚えていない。2~3だとは思うけど。
最後に「極め付け!」と思ってG神社で引いたら、やっぱり似たような内容で、ガックリ。
それで打ち止めにした。
今にして思えば、あのとき行動せずに2015年まで持たせてよかった。
そして2015年でいったん職場Bをクビになったことも、今となっては時期がよかった。
これで2016年は職場Aでフルタイムで働けるようになったら、自分の気持ちも変化して機も熟しているので、ありがたいのだが。
とにかく最後のおみくじがいい内容だったので、気持ちを固めた。
・このまま職場Aの応募&面接に突き進む
・不採用になったら、その時点から他の職を探して、もう3月も半ばを過ぎてたら残っている求人は少なくなっているのだから、売れ残りの職こそわたしの運命の職だと考えて応募する