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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

土曜の家飲みテイスティング

友達と会う時のために、おいしいビールを集めている。会う日が遠ければ、熱意は抑えなければならない。「いいな」と思っても、限定醸造も多いから、「さあ会う日が近づいたから買おう」ということが難しい。これがおいしい!と思ったら買って冷蔵保管しておく? しかし、クラフトビールの賞味期限は長くない。賞味期限間際になると風味も落ちる。過ぎたビールはだいぶ味も変わっている。だから、会える日があったら、その日が近づいてから考えた方がいい。
で、3月の終わり頃にまた会えるかもしれないので、2月くらいから本格的にクラフトビール集めが始まった。しかし、わずかな時間で飲める本数は限られている。以前の“ビール研究会”のように「これ面白そう」「これもしかしたらおいしいかも」と買うわけにはいかない。
一緒に飲めなくても一人で飲んでみて、と渡すことができない状況があるため、会ったときにちょっと飲むだけ。
そりゃ、選定に苦慮するよね。


土曜は家でやりたいことがあったため、作業中。しかし夕方には疲れてきて、ちょっとビアブレイク。テイスティングしよう!




『Far Yeast Brewing』〈パラダイス銀河〉から。
うん。なるほど。ごちそうさまでした。ファーイーストなので「おいしい」の基準は当然満たしている。サラッと飲めた。しかしこれは、頻繁に“ビール研究会”が開催できた頃向き。お夕飯を食べながらでもおいしく飲めそうな、普段使いにもできるビールに感じた。


では、『THORNBRIGE』〈QUIET STORM〉を。SINGLE HOP PALE ALEとスタイルが書いてある。
これは迷う。写真からも分かるように透明感のある液体で、シンプルでスッキリした味わいだった。香りも良く、おいしかった。「うーん、これは!」と唸りはしなかったけど、そういう唸りってものすごい力作だったり、着き抜けちゃってたりするときに出るものだ。
つまり、わたしもIPAが好きで、やがてスタイルというものを少しずつ覚えるようになると、とろーっとして濃厚でトロピカルな香りがあったりするニューイングランドIPAが好きだと分かってきた。ヘイジーな(透けて見えないほど濁っている)ビールが大好物。
そういう人は多いと思う。ヘイジーIPAは日本のブルワリーもたくさん醸造している。極めることが好きな日本人のこと、素晴らしい味わいのヘイジーIPAは多い。好きすぎて飲みまくっていたら、回帰したのかヘイジーでないIPAのおいしさを再発見した。


たまにはこういうスッキリした爽やかさもいい。その気持ちをBBFFシキさんと共有したくて、持参リストに入れるかどうか迷う。
結論は、「持参しない」。そのために1本分の肝臓パワーを使うのはもったいない。“ビール研究会”だったら、まずはこれから始めて、一日の半ば過ぎからヘイジーなIPAに移行していってもいい。


『STONE』〈HAZY IPA〉。
正道のおいしさ。
「これでもか!」というのではなく、シンプルにおいしい。何缶飲んでも飽きなさそう。語り合いながら、あるいは笑い合いながら、時間と共に1缶また1缶と飲めるだろう。
「これでもか!」なビールは、話しながら何気なく飲まない。飲んだら、「あ、これすごいね、こうだね、ああだね」とビールにフォーカスしてしまうだろう。ビール好きだし。
このビールは、「傍らにある」という感じのビール。おいしいから話も弾むし、気分もよくなり、楽しく笑ったりできる。映画やドラマを見ながらひとりで飲んでもいいだろう。本を読みながら飲んでもいい。何もせずに庭や自然の中で風に吹かれて飲むのもいいかも。どの場合でも、主役は人間、あるいは楽しんでいる作品、その時間であって、ビールは名脇役としてその場にいてくれる。
そういうビールって、有難いと思う。


さて、問題は、今回わたしが持参しようと思っている場面は、そういう「ゆったりした時間」が存分にあるとはいえないということだ。
リストから外してもいいかな。


ふぅ。ごちそうさま。
さあ、今日はもう終わりにして、あとはゆっくりしようかな。

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