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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

送別会(部署の絆で)


しばらくごちゃごちゃした人事異動の話が続く――言葉にしてみると、次の写真まで飛ばしたほうがいいくらいごちゃごちゃした。


タカさんは、わたしが初めて出会ったとき、あるセクションに所属していた。仮に現場C課第2チームとする。
タカさんは、前の任地でも同じ業務に携わっていたので、第2チームに配属されてもすぐに仕事をすることができたと思われる。1年ほど経つ頃には、第2チームにコヤマさんが配置され、タカさんの初めての後輩となった。タカさんの先輩だった正社員は異動し、そこから第2チームはタカさんが率いることになった。正社員はタカさんとコヤマさん、非正社員の女性たちは2人いた。


タカさんは初めての後輩コヤマさんを可愛がった(たぶん)。コヤマさんは「タカせんせー」と呼んで慕っていた(と思う)。


第2チームの業務は簡単には覚えられない。比較的多く正社員のいる第4チームに誰かが行かなければならなくなったとき、「第2チームの仕事はコヤマさんではまだ無理」と判断され、正社員が何人かいる第4チームに異動したのはコヤマさんだった。タカさんはそのまま第2チームに留まることとなった。
正社員にはできるだけいろいろな現場を経験させる会社としては、タカさんより早くコヤマさんがいなくなるのは異例だった。


コヤマさんの代わりに第2チームにやってきたのは、コヤマさんよりさらに若いナッチさんだ。ナッチさんは現場A課第1チームからの異動だった。
C課第2チームに配置転換されたナッチさんは張り切っていた。どう考えてもあと1年でタカさんはC課第2チームを離れるだろう。そうなったら、ナッチさんが第2チームを率いていくことになる。「1年でC課第2チームのことをすべて学んでおかなければ」と気合が入っていた。
頑張りすぎて、1年後心が折れた。玉突き事故のようなことが起こり、予想とはまったく違う人事になってしまったからだ。この人がこう動かなければならないから、そうするとそこを埋めるためにあの人を入れ、そうすると―― とビリヤードゲーム。
コヤマさんはたった1年でC課第4チームから遠隔地に異動。遠隔地は田舎だから嫌だと泣きながら去って行った。コヤマさんが抜けた穴にナッチさんが異動。タカさんは予定通りの展開でC課第2チームを離れたが、そこを埋めたのは遠隔地から異動してきた正社員だった。ナッチさんが抜けた穴は非正社員の女性が1人雇われた。


1年後には自分がこのチームを率いる!と張り切って頑張ってきたナッチさんは、心が折れたまま第4チームで1年働いた。その1年の間に育休も取り、秘かに転職活動もし、見事去って行った。


タカさんの穴を埋めたのは、遠隔地から戻ってきたハガワさんだったが、ハガワさんも2年ほどで隣のチームに移った。
ハガワさんの後にC課第2チームの正社員となったのは、ケイさんだ。足りなくて非正社員の女性が雇われていたが、そのまま継続して「正社員2人」ではなく「正社員1人とフルタイム非正社員1人」になっている。


もともとC課第2チームで働いていたパートタイム非正社員の女性2人は、タカさん・コヤマさん・ナッチさん・ハガワさん・ケイさんと続く9年の間、ずっと働き続けている。


つまりこんな感じ:


タカさんがいて、ケイさんがいて、コヤマさんもいたある飲み会の帰り道、わたしはタカさんとコヤマさんの両腕をとり「新旧C課第2チーム!」と声を挙げていた。(わたしは酔うと腕を組む。)
コヤマさんはお酒に強くて、あまり酔わない。または酔いすぎない程度に飲む。「さやせんせー、ケイせんせーがいますよ。ケイせんせーこそ現役第2チームです」……あ、そっか。でもいっか、このままで。


タカさんが遠隔地に行ってしまうことになり、考えてみれば、タカさんとケイさんは新旧C課第2チームなんだな。今年戻ってきたコヤマさんも、第2チームだった。
「第2チームの送別会をしたいですね」
しましょうよ! しよう!! タカさん、ケイさんと飲みながら、わたしは絶対しようと思った。タカさんとケイさんとコヤマさん。
タカさん以降の第2チームの歴史をすべて生きてきた非正社員の女性たち2人も来てもらいたい。
そこまでいくと、辞めてしまったナッチさんが来られるならナッチさんも――と思う。ナッチさんはタカさんを尊敬していた(たぶん)。


タカさんは少し前に仕事上聞きたいことがあってナッチさんにLINEしたと言っていた。タカさんからナッチさんを誘ってもらい、OKとのこと。


ケイさんやコヤマさんとはタカさん送別会をしたので、非正社員女性さんたちの都合を最優先にすることにした。わたしが確認し、主賓の出張や引っ越し準備などの予定と照らし合わせて、「3月7・8日のいずれか」となった。
ハガワさんが8日は×。



そしてついに実現した第2チーム送別会。
送別会だけれど、久しぶりのナッチさんとの再会もあり、話に花が咲く。


わたしは珍しく末席の端っこ幹事席で、ちゃんと幹事をした。
予定を立てるところまではいいが、酔ってしまうと何もしない幹事になる。注文やお会計などの用事をタカさんのようなデキる人がやってくれたりするのが常。でもそれは、生(き)のお酒を飲んでしまうからなのだ。居酒屋さんならサワーを入れればかなり大丈夫。日本酒や焼酎ばかり、ビールばかり、というのが危ないのだ。(あと、チェーンでない大衆居酒屋さんのお酒がしっかり入ったサワーは、つい「サワーだ」と侮ってしまうからダメ。)


最後はタカさんが今回の異動についての思いを語って、閉会した。


このお店はタカさんが食べ飲み放題をやっていたと教えてくれたお店。忘年会で使いたかったが、その時期はやっていないとのことだった。歓送迎会シーズンはいいのかな?


本当に食べ放題もついていて、すごいと思った。注文すればちゃんとすぐに出てくる。人数に応じて一度に注文できる数が決まっているが、8人もいたのでずいぶんたくさん注文できた。食べ終わると次々注文してくれるケイさんもいて、食べ飲み放題を堪能できた。


お別れイベントラッシュもそろそろ終わり。
タカさんはきっと偉い人になっていくだろう。そういうコースに乗っている。


偉くなっても友達でいてくださいね。

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