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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

通院のついでのワインで自分を取り戻す


12月に入り、なんとなく「師走だし」みたいなせわしない気分。何をするわけでもないのだが。病院通いもあれこれ続いていて、そこにまた1つ加わったのは、ため息出ちゃう。わたしの生活に主婦らしい仕事はほとんどないが、それなのに自分のやりたいことが進んでいないことも、ちょっと心の負担。
全体的になんとなく、「忙しい」「一般的な基準からすれば決して忙しくはないのだが、今の自分の少ない許容量は超えている」「何もできていない、何も進んでいないという気持ち」ってところ。


この日は初めてのクリニックに行った日。
心配ごとについて検査してもらおうと思っていた。予約がいっぱいで3週間先になってしまった上に少し遠いけど受診予約した。あまり先なので心配になって、区などの医療サービスへの相談も考えたけど「今月分の受付は終了」となっていたり、ネットで探して近くの類似科に行ってみたら「そんなのうちの診療科じゃない」と怒られて怖い思いをしたりして、結局は最初に予約したこのクリニックへ。


検査をしただけで、結果は「1週間後なら出てますから」とのこと。でも検査に行き着くまでに時間もかかり、いろいろあったので、「これであとは結果を待つばかり」という状態になってホッとした。



わざわざ遠出したので、方向が同じワインのお店に寄って帰ろうと思っていた。夏に偶然発見した『vivo daily stand』の系列店のひとつ。入口の右側は生花店、左側は雑貨店で、間を抜けて行くのも楽しい空間。
この店舗は、わたしが行ってみたvivoの中で店としては一番のお気に入り。店舗の中でも、モーニングからやっていて、一番広々したお店。ゆったりした気分になれる。接客が一番好きだったのは江古田店かな。その次が中野店。
予約は8:30だったので、少し離れたこの場所にも10:30くらいに着くことができた。
前から一度ここのモーニングに行ってみたいと思っていた。寄り道できてちょっと嬉しい。


入ってみると、他のお客さんは真ん中の方にひとりだけ。わたしは入口すぐの窓のところに座ることにした。ここからは、天井から光が差し込むエントランス空間を眺めることができて、いい感じ。その向こうに生花店の草木や花が見えて、明るさを楽しめる席だった。



モーニングは、クロックムッシュのセットにすることにした。トーストの中にハムをはさんで、上にチーズをかけて焼いたようなクロックムッシュに、小さいサラダとコーヒーのセット。
モーニングからワインも飲めるので、クロックムッシュはワインでいただいて、コーヒーは食後に飲もうと思った。わたしは猫舌なので、そのくらい時間が経っても大丈夫だと思う。
どのワインを飲もうかな。赤が好きだけれど、朝の1杯目としては白がいいだろうか。ページをめくって見てみたら、赤の中にロゼがあったので、ロゼにしよう。


外を通る人たちや、花屋の店員さんが仕事をしている様子が遠目に見える。ときどき花屋さんに入る女性がいて、店員さんが相手をしている。
クロックムッシュを食べ終わり、コーヒーも飲んだ。でもまだ、もう少しここにいよう。



2杯目と「ラグーソースのリガトーニ」に移行。リガトーニは大きなマカロニって感じ。ショートパスタなので食べやすい。マカロニより大きくて、穴も大きいからソースが入り込む。ペンネは先が斜めに切られているけれど、リガトーニは本当に巨大マカロニって感じ。ラグーソースが合う。おいしいな。
1杯目がロゼだったのでそのまま赤に行ってしまおうか、いったん白に戻ろうか迷った。ある白ワインの名前の中の「ジャスミン」という語句に惹かれて迷い、赤ワインでは〈星月夜〉という名前にも惹かれたが、どちらも飛ばして、〈パッソドーブレ〉という赤ワインに進んだ。
パッソドーブレはおいしかった。マルベックはやはり好み! もう何年も何年も前に働いていた職場の頃、ワインが好きだった。安物ばかりだったけれど、たまにお店でグラスワインを飲むこともあった。神楽坂のワインバーのようなところで「マルベック」と書かれた赤ワインを飲んで、すごくおいしいと思ったのを今でも覚えている。マルベックというのはぶどうの品種らしい。


少し賑やかめのジャズっぽい音楽が流れる中で、ひとりでワインを飲んでいたら、なんかここのところ余裕がなかったな、って思った。この週末は何もしなくてもいいことにしようと思ったら、少し気楽になった。


じゃあ、何かチーズも食べようかな。大毬さんと来たときチーズを食べておいしいと思ったから。青カビのチーズ〈ブルムダンベール〉にしよう。
ワインはどうしよう――さっき迷ったワインにしたらいいかな。迷った挙句、また〈パッソドーブレ〉にした。これを飲み終わったら、気になっていたホットワインを飲むつもり。夫に、この間一緒に来たとき気に入っていた「肉のパテ」をテイクアウトのおみやげにして、ホットワインを飲んだら帰ろう。
ランチ開始時間を過ぎて、人が少しずつ増えていった。席も埋まってきたから、ちょうどよい頃合い。



パッソドーブレはゆっくり味わって飲んだ。
そして、最後に頼んだホットワインは、スパイスが効いていておいしかった。赤でホットワインにしてもらったので、光がさしかかるとルビーみたいにキラキラして見えた。


ああ、なんだか、落ち着いたな~


家に帰ったら、「何もしなくていい」とはいえ、明日が期限の副業の仕事を少ししなければならなかった。
でも気持ちがゆったりした。懸案事項だった「検査を受けに行く」が終わってホッとしたというのもあるかもしれない。


こういう時間も大切だよな……

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