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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

2021年6月の思い出 おまけ


『YEBISU BAR』で、営業再開の飲み放題キャンペーンをやっていると分かり、UNTAPPDの啤BADGEを取りに行ったのにYEBISUBARに寄ってしまうということがあった。そのとき、飲み放題の期間はまだあるようだったので、みんなで来たいと思った。


人間は人と直接交流したい生きものなのだ。
アリストテレスは「人間は社会的動物である」と言った。コロナ禍になってからしみじみ思い出し、「アリストテレスだったよね?」と調べてみたところ、アリストテレスが言ったのは、「正しくは「人間はポリス的動物である」という言葉だった」という記事を見つけた。『ポリス』は古代ギリシャの都市や都市国家のことだ。だとしたら「社会的」と訳したのも分かるように思う。
オンラインでも話せる。顔を見ることもできる。相手の表情や仕草を見ることができる。それでもやはり、直接会いたいのだ。病院や介護施設で、タブレットが用意されていても、やはり直接面会できないことを嘆く。まだ今のところ、一般的に人間はそういう動物なのだろう。


みんなで来るとしたら、計画を立てないといけない。日程調整や、プラン検討などしなくては。お酒を飲めない人も2人ほどいるので、食事も企画に組み込むことにした。牛たんのお店で食事をして、それからエビスバーへ向かおうと考えた。店の予約もしなくては。


まん延防止、通称「まんぼう」期間中だった。なんとなく可愛らしく聞こえるからか、「まん延防止」と言われるようになったが、言いやすいのでみんな「まんぼう」と言っていた。「まんぼう」の面倒なところは、まず地域単位だったこと。そして、内容がその地域の行政によって違ったこと。ほんの10メートル離れた店同士で対応が違うかもしれない。どちらかが東京でどちらかが埼玉ということがある。そして厄介だったのは、市町村単位で行われていたこと。そして内容も統一ではなかったこと。
「**市はアルコール提供が8時までです」「9時までじゃないんでしたっけ?」「**市だとアルコール提供禁止ですよ」ということがある。
その上これが、解除されたり、また適用されたり、目まぐるしかった。


注意すべき条件の主なものは、次のようなもの。
・営業しているか? 営業時間は?
・アンコール提供をしているか? しているとしたら何時までか?
・1グループあたりの人数制限はあるか?


1グループ4人までという少人数ルールは厄介だった。8人いるなら4人と4人のテーブルに別れることができる。4人いるなら、親しさの程度に差があっても吸収できる。しかし5人だと2人と3人になってしまい、グループの性質によっては2人が誰と誰になるか微妙な問題になってしまう。"いつメン"はちょっとそういう面がある。雑多に集まっているところがいいのだが、それはみんなでいるときにMAXの効果を発揮する。せっかく集まってもお店にいる間別れてしまうのは、残念なことだ。


牛たん屋『利休』も『YEBISU BAR』も1テーブル4人までだった。テーブル指定を最初からするのもどうかと思われるので、行ったら流れで別れることにしよう。
牛たん店もエビスバーも2つのグループに分かれて、席は離れていた。席の入れ替え無しや、隣のテーブルの人と話さないという規則を、自然に守ってもらうための策だったのだと思う。その策が、自治体からの指示なのかお店の判断なのか、当時のわたしは知らなかったし気にしなかった。とにかく、テーブルは離れていて話題も雰囲気も別々に流れていく。しかし、わたしたちも途中の席替えをしようとしてお店を困らせることはしなかった。
会の間に一度くらいは誰かが違う席に行ったりして空気が変わるのも、飲み会の醍醐味なんだけどね。それを実現するためにも、2店に立ち寄ったのは企画としてよかったと思う。そこでシャッフルが行えるからだ。


我が道を行くマッツンさんは「ビールは飲まないから飯だけ。戦いのために金は取っとかなきゃいけない」と、牛たんのみ参加予定だった。
それなら、ひと足先に行って、おいしいケイジャンポテト食べませんか? マッツンさんは、いつでも終業時間ぴったりに職場を出る。戦いのある日はもちろんだが、ない日も出る。しかし、他の人たちとの待ち合わせは、少し仕事で遅れる人がいてもいいように余裕を持たせた集合時間にしていた。
マッツンさんと同時に職場を出たが、歩くペースは全然違うので、マッツンさんは駅まで歩いたがわたしはバスに乗った。それでちょうど同じくらい。マッツンさんはすごい速さで歩くのだ。
マッツンさんとCANTINAのお気に入りケイジャンポテトとカプレーゼを食べる。わたしはビールも飲む。
そして、急いで急いでー!集合時間だー


牛たん屋さん、『利休』に到着。
マッツンさんとはテーブルが別れ、わたしはゴッチンさんとケイさんと3人グループ。
マッツンさんは、シキさんとタカさんとホッシーさんと4人グループ。


ゴッツンさんが注文する品は、ガッツリしたものが多い。焼酎好きのゴッツンさんだから、そうなるか。普段行っても注文しないような一品を、あれこれ注文してくれて、いい体験だった。うん、おいしいね。


次の時間があるので、お店を出る。マッツンさんとは、ここでお別れ。お疲れさまでした!
急いでいるのは、この時期はお店の閉店時間がどこも早かったから。早く行かなければ営業時間が終わってしまう。


『YEBISU BAR』はすぐそこ。
着いたら別れてしまう――かなり離れたところに席があるので、2つのテーブルはそれぞれ全然違う話題を話していて、交流もない。エビスバーでもゴッチンさんと同じテーブルになり、わたしは久しぶりにこれほど長い時間をゴッチンさんと過ごした。かつてはよく飲んだし、同じ部署にいた頃は密接に仕事をしていたけど、「疎遠」と言ってもいいくらい離れてしまっていた。ゴッチンさんのこのノリ、久しぶりだ。


制限はあったけれど、楽しくもあった。やっぱり楽しい。人と話すのは楽しい。お酒を飲むのも楽しい。笑うのも、ふざけるのも、人に怒ったり、呆れたりするのも(されるのも)。


いいお酒だった。飲み放題なので、相変わらず飲みすぎたけど。
ごちそうさまでした。そして、みんな、ありがとう。


なんだか物足りない気がして、つい歩き出してしまう。そして、こっそり二次会。
法的強制力はあまりなかったので、営業しているお店もあった。
しかし、マッツンさんと2人のゼロ次会から始まっていたわたしは、すでに相当な酔っ払い。さらに二次会のお店では、気に入っていた翠を見つけて飲んでしまったりして、頭蓋骨から脳が浮いているような気持ち。
一緒に行った人は、お店を出る頃には呆れていて、絡むわたしを見捨ててスタスタ駅に歩いて行った。わたしもむくれたまま、少し後ろを駅まで歩いて行く。あれ、この景色、どこかで見たな。って、外で飲んでわたしがぐだぐだになったとき、夫が同じことをする。めったにないけど、たまにそれほど酔ってしまったときは、こうなるな。あらら――ごめんなさい。


今となっては、ある意味、いい思い出。そうだといいな、相手にも。


おやすみなさい。いい夢を。
みんな、ありがとう。


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