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待ち時間に




『COEDO BREWERY | コエドブルワリー』のブルワーさんがやってきてお話もできるというCOEDOビールイベントが終わり、『阿佐ヶ谷20TAPS』を後にしたわたしたち。
お店を出る前に、わたしは宣言していた。「わたし、帰る前にもう1、2軒寄って行こうと思ってるんです」――ひとりででもって意味。
1軒は東中野にあるらしいハニーエールのブルワリーを考えていたが、時間的に間に合わない。
もう1軒は『高田馬場ビール食堂』を考えていた。最近4周年記念の日があったらしいことをTwitterで見ていたからだ。ひとり飲みをしていて入ってみたビール食堂。何度か通ったビール食堂。ビール仲間たちとも何度も出かけたビール食堂。シキさんと行ったときもあり、ケイさんと行ったときもあり、4人で行ったときもあった。2周年のときに行ったと思うけれど、3周年は行かなかった。もう4周年なのか。いい機会なので行きたい。ただ――大人気店に成長しているビール食堂、入れるかな。
阿佐ヶ谷駅に着いて、電車に乗る前に電話してみる。「これから行きたいと思っているが、今から電車に乗るので21時くらいになる」と。
「9時過ぎてしまうとお席が埋まってしまって空いてないと思います。連絡先を伺って、空き次第ご連絡するのでもよろしいですか?」
「はい、お願いします」仕方ない。


着いたらまた電話することにして、電車に乗る。高田馬場駅に着いて連絡すると、やはり席は埋まっているとのこと。
しかし高田馬場駅周辺にはいろいろな店がある。ぶらぶらと待つことができる。同じようなことは、これまでもあった。待ってみることにする。とはいえ、もう既に21時を過ぎているので、あまりたくさん待つことはできない。どうか空きますように。


駅から目白通りに向かって下っている大きな通りの手前に、細い路地がある。そこに入って行くと、いろいろな変わったお店があった。
あ、『米とサーカス』って、ここにあったんだ。コオロギの干物らしきものが売られている自販機があった。
ミャンマー料理のお店も何軒か。「どうしてこんなにミャンマー料理の店が多いんでしょうね?」とケイさん。高田馬場にはミャンマーの人が多く住んでいるらしいよ、と前に調べて知ったことを言うかどうか迷っているうちに、面白い店を見つけてそちらに意識が移って言うのを忘れてしまった。


ディープな飲食店や怪しげなお店が立ち並ぶところからほんの数歩入ったところに住居ビル(マンション?)があったりして、ここに住むのはどんな感じかな?と想像したり。


さかえ通りに戻って行きつ戻りつして、どこかで待とうとする。しかし、どの店に入る?
空いているお店があるかどうかと心配になるほど、人がたくさんいた。


その中の1軒をケイさんとタカさんが選んだ。怪しげなくらいのお店。床はコンクリートのままみたいな様子で、狭く細長い。立ち飲み。カウンターの奥には洗われていない食器が山積みで、店の人はカウンターの中にいるらしい。お酒でも食べ物でも、呼ばれたら取りに行く。


出てきたお皿には、生みたいな(生?)お肉がのっている。お肉の刺身のよう。
ビールを注文。ケイさんが飲み終わって、「自分は(タカさんやわたしより)お酒に強くないから、もういい」とそのままにしていたら、すかさずカウンターの中から声が飛んだ。「飲み物は!?」――「飲み物は!?」
「ケイさん、飲み物を注文しないとダメみたいよ」と言い、ケイさんはウーロン茶にする。


しかし近年食べたことのないような、レア肉。というか、生肉というか。
珍しいものを食べることができた。それにやはり、ほとんど火が通っていないお肉というのは、おいしかった。
異次元体験をした気分。ごちそうさまでした。


さて、店を出たが、連絡は来そうもない。もう22時を回ったし、諦めて帰るべきかもしれない。
「帰りますか」と駅に向かおうとしたとき、電話が鳴った。タイムリー!


今いるお客さんの席が空きそうだという連絡だった。ビール食堂に戻って、空くまで外で待つことにする。
到着して、お店の人に到着を知らせると、ちょうど空いたところだと席に案内してくれた。ありがたい!


「4周年、おめでとうございます」
「ああ、ありがとうございます」とマスター。


珍しいお店を眺めて散歩した後に、知る人ぞ知る店で飲んで、ビール食堂にも来ることができた。よかった!


To be continued…

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