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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

それからふたり飲み


夫とは長いつきあい。わたしの年齢を考えれば、そりゃそうだ。
長い年月の間には、関係性は変化した。たぶん、どこの夫婦も多かれ少なかれそうだと思う。若い頃は夫優先というか、夫の性格や嗜好に合わせることが多かった(と自分では思っている)。たとえば夕飯のおかずなど、嫌いなものを出しても食べないので、夫が好むものが多くなる。夕飯のおかずなどは分かりやすい例だが、何事につけ言えることだと思う。こういうことをすると怒る、機嫌が悪くなると分かっていることがあれば、面倒を避けてしなくなる。しかしわたしにも性格や癖があり、どうしても出てしまうから、やがて夫もそれを受け入れるようになる。お互いにすり合わせていくというか、着地点を見出していく。
時間が経つにつれ、考え方や性格や価値観にも変化があったりする。生きていれば当然のこと。自分、または相手が変わると、関係性もそれに合わせて変化する。
夫婦に限らず、どんな関係性も、そんなふうに変わっていくものだと思う。よい方に変わることもあれば、残念な方向に変わることもあるだろう。短い関係は変化しないまま終わるかもしれないが、ある程度長い関係性では当たり前のことだと思う。



長い年月を共に過ごして、お互いの役割も変わったりして、今に至る。これから先、また変わることもあるのだろうと思うが、今は夫はわたしを甘やかしてくれる。いいことなのかどうか分からない。コロナ禍の間、仕事柄外に出るわたしとほとんど出ない夫では、意識に差が生じてきて、理解し合えない時期があった。だから「理解のある夫」なのではなく、わたしについて諦めただけなのかもしれない。実際にそういう発言もあった。
お酒を飲むことについても、飲みすぎじゃないかとか言われていたが、最近は言わなくなった。それも、諦めたのかもしれない。そういうことを、わたしは「甘やかしてくれるありがたい人」と捉えて、甘えている。


わたしと同じくらい高年齢になった人が「へぇ、いいね、そんなことしてくれないよ」と言うこともある。たとえば休日、わたしにコーヒーを淹れてくれるとか。でもそれは、「夕飯担当が夫に変わったら料理法にあれこれ凝るようになった」というのの延長で、淹れ方やコーヒーとお湯量の調節などして、「今日のコーヒーはおいしかった」という感想になるべく工夫するのが楽しいだけかもしれない。
そういう、人がたまに「優しいね」と言うようなこととして、わたしの気が晴れないような時、「何か食べにいくか」と聞いたりする。しかし、わたしが行きたい飲むためのお店には、誘っても行かない。わたしも夫と一緒だと、退屈しているのではないかと気になって、早めに切り上げようと考えたりするので、飲み友と行くほうがいい。



この日は、「何かおいしいもの食べに行く?」という気遣いに応えて、じゃあわたしの好きなクリーム系の料理がおいしい店に、となった日。心身が疲れていて、日々の寝ている時間が長かった時期だ。
夫からしたら遠出になる。ありがとね。


わたしはパスタなどはクリーム系が好き。ここのクリームリゾットは絶品だと思っている。好みなのだ。ラザニアもぎゅっと詰まった濃い味わいが好き。好み。コロナ禍で外食がほとんどできなかった頃、よくテイクアウトしていて、夫も味を知っている。夫はクリーム系をあまり好まないので、ローストビーフなども一緒にテイクアウトしていた。



まずはお得な乾杯セットを2人とも注文。ドリンク2杯+前菜3品盛り合わせで1100円というもの。よくよく見たら、19時までは3杯目以降も「お代わりドリンク」として380円というお安さで飲めるという。とはいえ、何を頼むにせよお通し代はかかるので、これだけで帰っても1100円では済まない。


乾杯セットの前菜3品とお通し以外には、わたしはクリームリゾットとラザニアが食べられればいい。夫が鶏肉料理を頼んでいた。その日の料理の中から根しょうがの揚げ物を注文したら、丸のまましょうがだった。予想よりおいしく食べられた。


せっかく来たからクラフトビールも飲もう。このお店はボトルビールが豊富。生は〈カールスバーグ〉と〈プレミアムモルツ香るエール〉とタップ・マルシェらしき3種ほどのクラフトビール。この日は、〈ブルックリンディフェンダーIPA〉〈MURAKAMI SEVEN IPA〉〈常陸野ネストホワイトエール〉と小さな黒板に書かれていた。





ラザニアとクリームリゾットをシェアしたので、それなりにお腹にたまったが、まだ満腹とまではいっていない。実は帰りに締めのラーメンを食べていこうという話をしていたので、ちょうどよいからここで終わりにしよう。
締めのラーメンは、ケイさんと一緒に食べてなかなかおいしいなと思った一品。そういう男性って老若問わず多いと思うが、夫はラーメン好き。せっかく近くを通るなら食べてもらいたい。


じゃ、このお店は今日はここまで。ラーメン食べて帰ろう。
ごちそうさまでした。また来まーす。



そしてこれが、なかなかおいしいと思ったつけ麺。
さすがに満腹。ごちそうさまでした。

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