Bittersweet Maybe - Bubble Talk -

Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

Kさんへ(決して出せない正直な手紙)

Kさん、いつも温かいコメントありがとうございます。
どれだけありがたいと思っていることか、言い表せません。
 
もともとわたしのブログにコメントをくださる方は、KさんとMさんしかいらっしゃいませんでした。
Mさんは今、娘さんご一家が同居なさり、可愛い初孫ちゃんのお世話で忙しくていらっしゃるので、ご自分のブログも間遠になっていらっしゃるくらいです。だから今や、わたしのブログにコメントをくださる方は、Kさんだけです。
 
こんな状況でコメント欄を閉じたりしたら、まるでKさんをシャットアウトしたいように見えてしまって、とても失礼になると思います。
でもそうではないのです。どうしてもKさんに誤解されたくなくて、こうしてお手紙をしたためております。
 
以前、認知症の方が「認知症にならないために」という話も差別に聞こえると言っていた、というお話をなさってましたよね。
わたしも、「乳がんは早期発見すれば治療できる病気です」というCMを見るのが苦痛です。
 
Iは出歩くのが好きなほうなのですが、今年の正月はどこにも行かなくていいと言っていました。
それというのも、自分には得られない楽しげな家族連れの姿を見るからだ、というのです。
わたしはIより心が狭いので、もっと以前からそう思っていました。
よそさまの可愛いお子さんがたは、Iが持てないであろう子供、わたしも持たない子供を思い起こさせます。わたしは自分の子供がいなくても、Iの子をかわいがろうと思っておりましたのに、もう望みはなさそうです。
それにIは、もしかしたら治って、結婚もできるかもという望みも諦めたようです。諦めるしかない状況によって、諦めさせられたようなものです。
結婚できるのできないの、結婚していないタレントをけなすTVのバカ話なども、バカな話と笑えなくなります。
 
幸せな情景に心慰められるときもありますが、Iの痛みを思うと、今のわたしは以前以上に幸せな家族の光景に突き刺される思いです。
 
いつも心にかけてくださって、明るくて、優しくて、たくましいMさんに、わたしはどれほど感謝してもしたりないお友達なのですが、初孫ちゃん誕生からこっち、Mさんのブログは初孫ちゃん一色です。
そしてときどき、幸せな初孫ちゃんのママとパパ、じいじとばあば。自分の家庭を持って、これから自分の子も持とうという若いおばちゃま。
 
愛らしい写真の一枚一枚が短剣です。幸せなお話の一語一語が針の山なのです。
 
こんなことはとても申し上げられませんから、Mさんに「どうかご理解ください、そういうわけで初孫ちゃんの話題のときはコメントしません、チラリと見るだけで逃げ帰らせていただきたいのです」とはお願いできません。
 
わたしはここまで5年以上続けてきたブログをやめたくはありません。
でもいただいたコメントのお返しに、トゲで突き刺されながら読むのもつらいです。わたしは弱い人間なのです。
でもきっと、Mさんは義理堅い方ですから、時間があればコメントをくださるでしょう。
ご自分のブログを更新なさるときは、何度かに1回は親しいお友達のブログを訪問なさるでしょう。
 
だからわたしのブログでコメントを受け付けないように設定しておけば、万事解決なのです。
ただそれは、ここ1年ほどは数えるほどのコメントだったMさんのこととは思われず、きっといつもコメントしてくださるKさんが傷ついてしまわれるでしょう。
 
でもそうではないのです。
Kさんの温かいお心遣いには、いつもありがたく感謝しているのです。
 
コメント欄を閉じますが、どうか誤解をなさらないでください。
Kさんにはいつも感謝しています。
ただ、わたしが弱い人間なため、逃げるしかなくなっているのです。
お優しいお心にすがって、どうかお許しください、と伏してお願いいたします。
どうかお怒りにならないでください。お悲しみにならないでください。
 
お願いいたします。
 
 
 
 
 
・・・・・・でも言えない、出せない、それで結局コメント欄は閉じられない。




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