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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

通信制で学習するには(なるほどと思ったこと)

通信教育による挫折経験あり。2度ほど。


1つは大学の通信教育。
3年次編入を希望したけれど、単位が足りなくて2年次編入となった。
結局、初期のやる気だけでは進められなかった。やる気ばかりが大きすぎてもうまくいかない。


もう1つは校正の通信教育。
こっちは期間も短くて、金額も安かった。
サービス業しかしたことがないので、サービス業でない職種に就きたかった。
やる気も少なかったし、内容自体も面白みがなくて、続かなかった。


それ以降、通信教育で何かを学んだことはない。
資料を取り寄せるとかはしてみても、2度の失敗経験もあるので、夫に「本当にできるの?」と言われると、「できる」とも言い切れないし、「できなくたってやるだけやる」と強気に出ることもしなかった。




今回、福祉の資格取得のために、大学卒業資格のためと資格の勉強のために大学を選んだ。(以前に四大卒であれば、資格のための1年半くらいの養成コースでよかったんだけど、卒業していないのでそれはできなかった。)


万が一にも、もしかしてもしかしたら、今の仕事が実務経験として認められないかな?と思って養成コースのある専門学校の通信の説明会にも行ってみた。
認められないことは分かったが、興味深かった。
今どきの大学は、大~~~~昔の悠長な「思春期の延長」と違って、成果を求められる。そのために悠長な教育をしていない、システマチックになっている、と思った。
専門学校はさらにシステマチックだった。「卒業させる」「受験資格を取得させる」つまり、卒業率・受験資格取得率、さらには受験対策もするから資格試験合格率! 遊んですごせるようにはできていない。脱落者が出たら数値が落ちてしまうではないか。
とにかく卒業してもらうために、ことこまかに決められているカリキュラム。それを知ることができてよかった。大学通信を勉強する際、自分で活用できれば、卒業につながると思った。


――自分で活用するって難しいけれど。



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●いつどのレポートを提出できるか決まっている


**月は「これこれ」と「これこれ」と「これこれ」の3本のレポートを提出
翌*月は「これこれ」と「これこれ」と「これこれ」の3本のレポートを提出


初月度にもし提出できなかったものがあれば、翌月以降提出もできるが、
そのときは1本いくらで別途料金がかかる
反対に、今月はいっぱい勉強できたから5本提出する、ということもできない
別に勉強してもいいけど、提出するのは指定の月



●いつどの試験を受けるか決まっている


レポートを提出するわけだから、そこから試験日が自動的に決まる
自分の都合で提出できず、試験が別の月になったら、別途料金がかかる



●実習中は決して休んではいけない


資格を取りたければ実習をしなければならない
この実習は、組まれたらもう休めない
休むと無効 ―― また次の申し込みをして、別途料金を払わなければならない



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通信教育を始めて、テキストが送られてきて、わくわくして勉強したい気持ちだけがふくらんだ。
でもやみくもに参考文献を借りて読み続けたら、全然レポートを仕上げるまでに至らない。研究するんじゃないんだから、そこまで深入りする必要はない。
また、あれもこれもやりたくて迷うくらいだと、結局どれも終わらない。


「とにかくこの月はこれとこれ!」と決められていると、それをやるしかない。


終わらなくても、来月倍がんばろう――なんてことはできない仕組み。
来月になったらお金が余計にかかってしまう。なんとしてもこの3本は、この月に終わらせなければならないのだ。


●いつどのレポートを提出できるか決まっている
・・・・・・これはとても素晴らしいことだ。卒業を第一に考えるなら。


そうすれば必然的に試験の日が決まってくる。


●いつどの試験を受けるか決まっている
・・・・・・これも計画を立てて、自分の決めた年限内に取るべき試験を割り振ってしまうほうがよい。


総合的に、レポート提出日と終了試験受験日を決めよう。
専門学校はその点至れり尽くせりだが、自分はここには通わないので、自分で最初に年間計画を立てよう。



そんなふうに目標が定まった。



書類を取り寄せ、揃えて、小論文などを書き、大学通信制に応募(受験)。
この必要書類の中には「これこれの口座に初年度の学費を納入」するというのも入っているので、たぶん不合格者はほとんどいないと思われる。


合格通知が来て、履修登録をする前の説明会に行った。


大学も大~~~~昔の趣味教養の時代と違って、非常に実利的に説明してくれた。
陥りやすい失敗箇所は「これこれこうしたほうがいい」ということをあらかじめ教えてくれる。
途中で放棄してしまう人が少ないよう、できるだけ卒業率、資格取得率につながるよう、考えられているようだった。



●編入生には一人一人の個別カリキュラムが作成されていた
受験時の希望資格によって、個別のカリキュラム表が作成されていて、それを配布された。(一年次から普通に大学生的に勉強を進める人の場合は、一般の小冊子のみ。そりゃそうだ、専門や希望資格を決めるのはもう少し先でも大丈夫だから。)


希望する資格の受験資格として必須の科目にチェックが入っているので、とりあえずそれをすべて取る。卒業単位に足りなければ、選択のチェックが入った科目から必要な単位数選べばよい。


わたしは、範囲がかぶっている資格2つを希望したら、かなりの数になった。
それでもやりたかったけど、勉強はともかく、実習を2つの資格分するのは無理だという結論に達した。


そういう場合は、希望をやめる資格に取り消し線を引いたり、追加したい科目、削除したい科目にチェックや取り消し線を入れたりすると、新たなカリキュラム表を作成して送ってくれるらしい。
すごいな。



●さすがにスクーリングや試験日は、自分で考えた(けど、的確なアドバイスがあった)
何月にどれを取れ、というのまでは指定されていなかった。
短期養成コースと違って、年限も最低2年はかかるし、人によって希望資格の種類や数も違うだから仕方ない。


でも説明会では、やり方の説明以外に効率化や非効率的なやり方についても説明があった。


・まず実習前に必修となっている科目を優先して受講する
・スクーリング日程を優先して受講順を決める
・場合によっては、希望会場以外でのスクーリングも視野に入れて、必要な科目を確実に履修できるよう計画する



そりゃそうだ、という話なのだが、言われることでそれが頭の中に残る。
家に帰ってじっくり年間スケジュールを確認してみたとき、まずそのことが考えの前面に出る。


――そうか、そうして考えると、とにかくスクーリング日程を見なきゃな。
――同じ日程で受講できる科目が複数あるなら、実習に必要かどうかで判断しよう。


スクーリングは、大昔と違って、土日主体で受けやすくなっていた。
平日の夜間に2週間連続で開講されたって、東京以外の人は東京には来られないし、名古屋以外の人が名古屋で受けることもできない。さらにその地に住んでいても、残業のある仕事かどうかなどで受けられない可能性も出てくる。
週末2日、朝から晩までその科目の講義を受け、2日間で終わり、というほうがやりやすい。
夏休みだって今は「お盆はみ~んなお休み」というわけではない。お盆に朝から晩まで連続10日間なんて組まれても、そのときに休めるとは限らない。


土日ではないのもあって、「あ~~~~」と思うときもあったが、ほぼ土日。


だいたいの科目が、1つの会場につき年に2回ずつあるようだったので、「このときは平日だから(あるいは他のものを取りたいから)ダメだな」と思っても、次に受けたりできる。
ただ次の回が実習申込期限に間に合わないとなると、「なんとしてでも最初の回に取っておいたほうがいいな」となる。


わたしの場合、同じ島のパート的スタッフさんが出勤するのが水木金。
なので、月火は休みにくい。誰もいなくなってしまうからだ。日月のスクーリングは涙をのんで諦める――でも別日程のときも事情があって取れないとなると――
他の会場という選択肢を考えることになる。
――なるほど、希望会場にこだわっていては取りきれないな。


レポートは自分のがんばりで多少どうにかなっても、スクーリングはどうにもならない。
スクーリングの日程をまず割り振ってしまうのがいいな、とめどが立った。


スクーリング日程が決まれば、そう遠くないうちにレポートのほうも提出して、遠くないうちに科目終了試験を受けたほうがいい。
試験日1回ごとに受けられる科目は4つまでだから、スクーリング日程から計算してだいたいいつ頃試験を受けるか割り振れる。


となると、それに合わせて、「この月はこれとこれとこれ、3つのレポートを提出する」と決まる。
スクーリングから計算&逆算して、どの月に何を勉強するか決めて、必ずそれだけはやるようにする。


こういう計画性がなかったから、最初のときは挫折したんだなー。
それでも趣味としてゆるゆる勉強するならよかったろうけどなー。



計画を立てたからといって、それが実行できるかどうかはまた別の問題ではあるけれど。


行きもしないことになった専門学校だけど、見学会に行ってよかったな。
成功の秘訣の一端を見せてもらうことができた。
自力でそれができるか、「今月提出しないと罰金だぞ」というムチがなくてできるかどうか、安心はできないけれど、やみくもにやっては絶対うまくいかないことは分かった。


通信教育も今は素晴らしく進んでいると分かった。




マイナス面もあった。
素晴らしくシステマチックで、それにより分業制も進んでいたので、窓口の人はゼネラリストではない。
聞いた話が、説明会に行ってみると「え?違う?」ということがあったし、説明会の後の個別相談で相談した内容でさえ、実際に専門窓口に聞いた話と「違う・・・」ということもあった。うのみにしないこと。窓口で答えたからといってプロとは限らない。


まだほとんど人に言ってない。挫折が怖くて――



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