「スーパーガール」にテレンス・キングが
「スーパーガール」は、「Glee」のマーリー役メリッサ・ブノワが出るというので、タイトルは覚えていた。
でも見ようとは思っていなかった。「ヤングスーパーマン」や「アローズ」など、アメリカンヒーローものって、あまり見ていないから。「バトルスター・ギャラクティカ」などSFは嫌いじゃないんだけど。
それにマーリーというキャラクターがそれほど好きなわけではなかったし。(「Glee」のセカンドジェネレーションのキャラはどれもこれも今ひとつ。本人たちのせいとばかりは言えず可哀想だが。)
でも予告編を見ていたら、「アリー・マイラブ」のキャリスタ・フロックハートの顔が見えて、レギュラーらしかったので、録画してみることになった。
再生してすぐ、アイキャッチのワンショットの黒人男性に見覚えが。
名前はすぐに出てこなかった。でももしかしたらどこかで見た人かも。
顔のカットだけでは分からなかったが、番組の中でその人が歩いたり喋ったりしたらすぐ分かった。テレンスだ。
「ダニーのサクセスセラピー」に登場していたフットボールのスター選手。テレンス・キングことTK。
あのときは、テレンスはフットボールのスターで、契約金もたくさんもらっている金持ちで、そして問題児ときているから、わがままでやんちゃで無謀で馬鹿な真似もよくして、プライドは高くて同時に傷つきやすくて、厄介なやつだった。
それがどうだろう、「スーパーガール」では知的な顔で話し、落ち着いた態度。
役によって違って見えるって、いつも驚かされる。
当人の演技の表情だけでなく、服や場面や演出で全然違って見える。
テレンスがこんなに知的に見えるとは。
逆に体格のほうは、フットボール選手だったときより断然大きく見えた。
スーパーガールも上司のキャットも周囲のいろんな人も、みんな一般の人だ。
その中にいるとTK(メーカド・ブルックス)は巨大だった。
「ダニーのサクセスセラピー」のときは、周り中フットボール選手で、監督も大柄だし、TKは速さを生かすようなポジションだったし(つまり選手の中では細身なほう)、むしろ小さく見えていた。
知っている人がこれほど出ていたので、豪華だなー、と思った。
余談
新しく作られる「スーパーガール」はアメリカ政府にも知られた存在として活躍するようだ。
――現代としては仕方ないのかな。
往年の「スーパーマン」のように秘密の存在にはなり得ない。
現場を目撃する通行人たちの9割以上は、携帯で撮影ができる。街角には監視カメラがありまくる。人工衛星から熱反応を追うことだってできる。
人々にも政府にも正体を知られず、秘密のヒーローでいるなんて、不自然だ。
でも政府が知っているなら納得だ。
顔認識ソフトにかけられても、もともとのデータベースは政府のものなのだから、封印しておけばいい。照会があっても極秘扱いにしておけばいい。
それはもう仕方のないことだ。
「デビルマン」だって孤高のヒーローだったけど、「デビルマンレディ」は自衛隊だか軍隊だかと一緒に戦っている。
どこでもそうならざるを得ないんだろうと思う。