フーディーズTVへの惜別の辞
フーディーズTVが4月いっぱいで放送終了というお知らせが、スカパーから来た。
ジェイコムなどでは既に終了したもよう。
フーディーズTVは好きなチャンネルだった。
料理番組が多いチャンネルだったが、わたしはあまり料理に向かない人間で、レシピの参考にするわけではなく、番組として楽しく見ていた。
だから好きなのは、外国の番組。雰囲気を楽しめるから。
日本人料理研究家の出演番組は、華やいだ雰囲気がないから好まない。
でもスイーツ&ブレッドという番組は、作っているものが「雰囲気」のあるものなので、嫌いじゃなかった。
有元葉子の番組も、出ているのは日本人の顔した人でも、イタリアのキッチンを舞台に作っていたので、わたし好みの「雰囲気」抜群。好きだった。
わたしはそのような傾向を持っていた、という説明をさせていただいた。
そんなふうに楽しんでいた視聴者だった。
好きだった番組を懐かしむことで、惜別の辞としたい。
一番好きだったのは、「ジェイミーのシンプルクッキング」かな。
フーディーズTVではジェイミーを知ることができ、その後もジェイミーをいくつも見せてもらった。
「ジェイミーの家で」
「ジェイミーの30m」
「ジェイミーの15m」
「ジェイミーのハッピーなんとか」(なんだったっけ? ステージで客席から参加者を選んで一緒に調理するやつ)
「ジェイミーとジミーのフードバトル」
は見たけれど、好みの点で上に挙げた番組より下がるかな。
なかでも「ジェイミーのシンプルクッキング」(裸のシェフ)が好きだった。料理の参考にはならないが、楽しかった。
あのときのジェイミーの楽しげに料理をする様子は、後年になっても変わらなかった。
楽しそうな様子が好きだったのだ。あと、料理はいつでもものすごくおいしそうだった。
ガイ・フィエリの「食べまくりドライブinUSA」、これも好きだった。
13話しか放送してなかったけど、南部のダイナーのおいしそうな(あるいはこってりしすぎの)料理が面白くて、見ているのは楽しかった。
ガイは分かりやすくて、おいしいと何度もかぶりつく。創作料理的で好みに合わないと、ひと口食べたら口で褒めるだけ。それ以上手を出さない。
正式タイトルを忘れたけれど、「ル・コルドンブルー」。
絶対に作らない。こんな手間のかかる料理。
器具もない。こんな特殊な器具。濾すだけでもやり方によっていくつもの器具がある。
まったく必要ない。「今日は牛の喉肉の下処理の方法です」とか。
でも見ているのは面白かった。「えー」とか呆れて見ていたから。
フランス料理ってすごいものだった。
ジャーダとかが人気みたいだったけど、わたしは昔放送していた体つきも雰囲気もゴージャスな女性の番組が好きだった。
誰だったかなあ? 名前を忘れてしまったけど。
ホントに昔なのだ。15年近く前。
他にもいろいろあったけれど、特に好きだったのはそのくらいかな。
いつかジェイミーの一番最初の裸のシェフをもう一度放送してほしかったけど、もう終わりか。
このチャンネルがなくなるのは寂しい。
ただ垂れ流すのではなく、工夫しているいいチャンネルだった。
今までありがとう。
でももっと続けてほしかった。