Atlas, The Next Generation
夫がすごいすごいと感嘆しながら見ていたロボット動画。
https://www.youtube.com/watch?v=rVlhMGQgDkY&app=desktop
雪道でも歩ける。しかも森の中みたいな雪道。下が平坦なアスファルトってわけじゃないのに。
自分でドアを開けたり、荷物を積んだりできる。
棒でつつかれても倒れない。倒れたら自力で起き上がれる。
「アシモなんて用意された階段からも落ちたりするのに」
「最初のアドバンテージはあっという間になくなった」
初めは人間型ではないものだった。
(人間型が出る前に、この犬みたいなロボットの動画が出ていたのだ。1,2年前かな?)
https://www.youtube.com/watch?v=xqMVg5ixhd0
それでも悪路もなめらかに歩き、多少けとばされても倒れず、すごいロボットだった。
見た目は気持ちが悪いくらい違和感がある。
その代わり、安定感があって倒れなかったり、動きがなめらかだったりするのだろうと分かる。
さすが軍用(もっというならアメリカの軍用)。見た目より実をとる。
まさに「足なんて飾りですよ。偉い人にはそれが分かっておらんのです」だ。
(ちなみにこの言葉、実際は「あんなもの飾りですよ」なんだそうですね。シャアの足がないというセリフに答えての言葉だから、一言で表すために「あんなもの」と改変されているんだとか。夫が聞き込んできてた。自分もガンダムは見たけれど、そこまで覚えてないしー)
やはり軍用に開発するものは、到達点も高いし、開発スピードも速い。
アメリカの義肢が最先端に見えるのも、やはり負傷した軍人用にまず開発されるからだ。
ケガをしても手厚いケアがなければ、軍人になる人材などいなくなってしまう。
ところでこの動画で、棒で突き転ばされるロボットを見ていたら、違和感があるとはいえ二足歩行のロボットなので、SFめいたイメージが湧いた。
実験のため突き転ばされ、荷物を叩き落され、何度も何度も立ち上がると転ばされ、ひどい目にあっているロボットが、耐えきれなくなって反旗を翻す。
人間そっくりのアンドロイド並みの人工知能を搭載しているわけではないのに、見ていると可哀想だと錯覚する。
ロボットたちが反乱を起こし、人間の敵になる――それも仕方ない、こんな扱いを受けているのだもの、と錯覚する。
だって、洗濯機にそんなこと思わないもの。
二足歩行だから思うこと。つまり錯覚なのだ。本当は洗濯機と同じ、「ある目的のために作られた機械」でしかない。
でもふと錯覚してしまって、ロボットの哀しみや反乱の種を思ったのが、なんていうか意外だった。
理性で分かっていても、心が勝手にイメージを作っているという状態を体験したからかな。